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釣舟見れバ鱚乃つりたく波足洗ふ

[表]

釣舟見れバ鱚乃つりたく波足洗ふ 碧


[裏]

昭和六十二年六月建立

川之江文化協会

川之江市観光協会


[説明]

この句は大阪三昧句稿(大正15年9月19日)での作で、『三昧』にて「伊予川之江」と題して収録されている句。

同年8月24日に尾道を経て帰省、28日に川之江町に出て、高松・神戸・大阪を経て9月1日に帰京している。川之江には、西川家に所蔵されていた子規の双幅を見るために訪れた。

真筆は、駅前通りのある旅館に泊まった際に書いたもの。

『革新の書人 河東碧梧桐』165ページによると、昭和30年に川之江市文化協会が句碑を建てる計画を立てたが、当時この大正15年の書が行方不明になっており、やむなく碧梧桐の高弟・喜谷六花に代わりに同句を書いてもらい、句碑を建てた。昭和59年に真筆が見つかったので、昭和62年6月に新たに句碑を立て直した。


場所:

海側から川之江城へ向かう途中の道路わき



最終来訪日時:2023.7.8



参考文献:

・栗田靖編『碧梧桐俳句集』,岩波文庫,平成23(2011)年10月(初版),p322

・島田三光著『革新の書人 河東碧梧桐』,思文閣出版,平成21(2009)年12月発行,p165


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