下草歯朶ハ萩はほろゝゝ散りこぼれ

[表]

榊山公園にて　下草歯朶ハ萩はほろゝゝ散りこぼれ　碧

[側面1]

平成二年三月吉日

　新宅悦雄

　長尾健次郎

　大藤潔

　本宮典明

[側面2(説明文)]

河東碧梧桐(一八七三～一九三七)

　俳人、松山市生れ　正岡子規に師事し、友人高浜虚子と共に俳句革新運動を推進し、自由律、無季、短詩等その先駆的足跡をしるした。昭和十年八月二十三日三津町を訪れ、当時三呉線十勝の一つ榊山公園を探勝、酒造家荒谷超松氏宅に二泊し、記念にと一句をしたためた。

　下葉歯朶ハ萩はほろほろ散りこぼれ

説明：

上記説明の通り、昭和10年8月23日に碧梧桐がこの地を訪れたときの句か。

句碑の文字は荒谷氏が持っていた碧梧桐自筆の書を刻んだ。

場所：

広島県東広島市安芸津町三津

榊山八幡神社手前、遊歩道

最終来訪日時：2022.8.5

参考文献：

・乃美完次著『安芸津の歴史探索』安芸津のあゆみ研究会,平成17(2005)年1月発行,p55-56