[表]
真野にて 山茶花や供御ととのへし民あはれ 碧
[傍の碑]
河東碧梧桐 1873~1937 俳人 愛媛県松山市出身
山茶花や供御ととのへし民あはれ
明治四十年来島の時、真野御陵を参拝して、順徳天皇のご生活をしのんで詠んだ。碧梧桐は、虚子とともに子規の俳句革新運動を助けたが、のち、自由律の新傾向俳句を提唱した。佐渡紀行文が「三千里」にある。また、「碧梧桐句集」を残す。
[説明]
承久の乱で佐渡島に配流となった順徳天皇の崩御後、火葬した跡地である真野御陵の近くに文学散歩道がある。真野御陵や順徳天皇に関する句碑、歌碑が多い。
碧梧桐は三千里の旅の途中で佐渡島に訪れている。この句は明治45年11月15日に真野御陵を参拝した際に詠まれたとのこと。
場所:
「真野活性化センター いぶき21」の裏に文学散歩道がある。
碧梧桐句碑は与謝野晶子と海音寺潮五郎の碑の間で、小さめの里山の中腹にある。歩いていると看板があるので、目印になる。虚子句碑もある。
来訪日時:2021.8.9
参考文献:
・講談社学術文庫,『三千里 下』,河東碧梧桐,平成元(1989)年八月(,p271-272)
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